FreeBSD9.0-Release備忘録1

FreeBSD9.0-Releaseを先月中頃から始めましたが、インストール/環境設定が思いのほか大変だったので試行錯誤の結果をまとめておきます。(ご覧になる、ご参考にするのはご自由ですが、責任は負いかねますのでご了解ください。)

マシンは下記2台、

FreeBSD9.0-Release-amd64

  • 元々WindowsマシンのCPU Intel Celeron M-メモリ512MB-74GBハードディスク(5年ほど前購入)

同上-i386

まずインストールからですが、こちらはどちらもFreeBSD-9.0-Release-(amd64/i386)-disk1.isoディスクからです。
どちらも1度は、古典的なメモリスライスで/(root)、/usr、/var、/tmp、SWAPなど適当に割り振って初期化しましたが、いろいろトラブってからは最近のデフォルト設定通りに、/(root)、とSWAPのみの(/bootは除き)初期化インストールです。
キーボードは日本語キーボードで、ユーザ設定は、FreeBSDハンドブックを参照しました。

基本的にPortsからのインストール/設定にしました。現状まだportmasterは使わず、portupgrade/portsnapでパッチを当てていっています。(ソースの入手を後述しますが、/usr/src/UPDATINGには目を通しておくべきかと)

デスクトップ環境としてXorg、GNOME2、KDEXfce全てトライしてみましたが、今のところ個人的にお気に入りのBlueFishエディターがあるGNOME2を使っています。

GNOME2の設定ですが、どういう順番でどのようにするのが最適なのか未だに分からないのですが(そこがFreeBSDの良さでもあるのかも...)、試行錯誤の結果下記にしました。
pkg_add -r x11/gnome2 → 何が悪かったのか分かりませんが、途中で止まり対処の仕方が分かりません。
pkg_add -r x11/xorg → 同上
     ・
     ・
(追記(12/12):pkg_add -r を使う場合は、
#PACKAGEROOT="ftp://ftp2.jp.freebsd.org";export PACKAGEROOT
#pkg_add -r xorg bsdadminscripts などとやって行くと良いのかも
参照: http://d.hatena.ne.jp/flageo/20100207/p1 )

以上の様な結果から、基本的にパッケージインストールは止め、時間はかかりますが、ソースからのコンパイルにしました。
ソースからのコンパイルも伝統的な(?)Xorg→GNOME2ではなく(何故か途中でコンパイルエラーになり、対処法も分かりませんでした)、GNOME2→gnome2-fifth-toe(GNOME2のデスクトップツール類です)→Xorgの順にインストールして行き、最後に/etc/rc.conf、/etc/fstab、/usr/local/etc/PolicyKit/PolicyKit.confなどの設定を行い、#Xorg -configureしてxorg.conf.newを/etc/X11/xorg.confにコピーして、再起動後、#startxという手順を踏みました。

1.GNOME2のインストール(デフォルト以外のオプション指定をする場合はチェック画面でスパースキーでチェックするか、あらかじめ/etc/rc.confにmoused_enable="YES"を追記しておく必要があります。デフォルト指定で私の場合特に支障は出ていません。Software Updateマネージャでパッケージのアップデートは出来ない状態ですが、今のところPortsからのアップデートで済ませているので、それは今後の課題にします。まだ初心なので...)

(最初に#portsnap fetch extract updateでPortsを更新しておいた方が良いと思います。)

#cd /usr/ports/x11/gnome2
#make clean
#make install clean     → amd64の方では、丸一日あればほぼ出来ますが、i386のマシン環境では丸二日以上かかりました。(マシンは動かしたままです。徹夜で監視すればもう少し速く出来るかも)
現状、lsofのところでコケます。では最初からlsofをインストールしておけば良いかというとそうでもないようです。
なので、(i386マシン環境だと、2日目か3日目くらいにコケます。)
#cd /usr/ports/sysutils/lsof
#make clean
#make install clean
とやろうとしても上手く行かなければ、ここは、
#pkg_add -r lsof
でしのげました。(最初からこれで良いと思います。)
(ここまでで、GNOME2のインストールを中断して先に進んでもデスクトップ自体は立ち上がるので、以降は先送りにしても大丈夫と思います。)
そして、GNOMEの再インストール
#cd /usr/ports/x11/gnome2
#make reinstall clean

現状、次のところでコケます。
→ cube4bsd-kmod-0.1.26 ERROR
そこで、これは本家、FreeBSD Forumで解決策を見つけたのですが、
#cd /usr/src/share/mk
#make clean ← 念のため
#make install clean
(但し、あらかじめcvsup等で/usr/src以下にソースを持って来ておく必要があります。FreeBSDハンドブック参照のこと)
以下、cvsupでソースを持ってくる方法です。
#cd /usr/ports/net/cvsup
#make clean
#make install clean

一旦、再起動しないとcvsupが使えないと思います。
#reboot

再起動後
#vi /usr/local/etc/supfile ← supfileを作ります
以下をviエディターで入力します。入力モードは、[i]で挿入か[a]で上書きモードで行います。 (2につづく)